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アマルジュエリーです
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今回は歴史を変えた美女・悪女シリーズ第2回として
お届けしていきたいと思います
世界を見渡すと歴史を動かした女性というと主に2つのパターンになると思います
皇后(王様の妻)と女王(女性の王、つまり先王の娘)が多いのかなという印象です
そもそも昔の歴史書にはもともと女性の記述は少ないので、その中で残っているのは
かなり影響を与えたということが言えますね
前回はスレイマン1世の皇后ヒュッレムをご紹介致しましたが、今回は女王をご紹介していきたいと思います
今回ご紹介するのは古代エジプトの女王
ハトシェプスト女王
です
まず簡単に以下古代エジプトについて記載します
古代エジプトについて
紀元前3000年頃~紀元前30年頃の期間(クレオパトラ7世を最後に滅亡)
エジプトの歴史は非常に古く、世界4大文明の始まった場所の一つにも挙げられます
毎年夏にはナイル川の増水で川の土が運ばれて堆積し、そのおかげで農耕が可能になります
その土地だけが居住に適しており、ナイル恩恵を受ける地域はケメト(黒い大地)と呼ばれました
世界4大文明とは
世界4大文明とは主に大河を擁する肥沃な大地で始まったとされる文明で、そこの豊かな自然の恩恵を背景に農業や灌漑、文字などが発達していきました
- エジプト文明(現在のエジプト、ナイル川)
- メソポタミア文明(現在のイラク、チグリス・ユーフラテス川)
- インダス文明(現在のインド、インダス川)
- 黄河文明(現在の中国、黄河)
それらを総称して4大文明と言われています
古代エジプト時代、とてつもなく長いですね・・
ハトシェプストとモーゼの関係
また出エジプト記(登場人物のモーゼなら知っている方も多いのでは?海が半分に割れるやつです!)など聖書の記載にも出てきます
このハトシェプスト、旧約聖書に出てくる赤子のモーゼを拾い、育てたファラオの娘との説もあるようです
出エジプト記では当時のファラオがヘブライ人が増えすぎたことを危惧して、ヘブライ人の生まれてくる男の赤ちゃんを皆殺しにするよう命じ、モーゼの生母がナイル川に流して拾われるところから始まります
その女性が一説ではハトシェプトともいわれています
古代エジプトのファラオ(王)たち
古代エジプトは映画や小説、漫画の題材としてもとても人気がありますよね
映画だとインディージョーンズとかハムナプトラ、クレオパトラ 漫画だと天は赤い河のほとり、遊戯王などがぱっと浮かびますね、多分無数に存在するのではないでしょうか??(ちなみに遊戯王は当時大好きでリアルタイムで漫画やアニメを見ていました)
有名どころとしては、
クレオパトラ7世
古代エジプト最後の悲劇の女王
カエサルとアントニウスとの恋の物語は有名
ツタンカーメン
有名な黄金のマスクの王
早世し、若かったため少年王とも
ラムセス2世
歴代の中で偉大なファラオNO.1で、長生きで90近くまで生きたとか
子供の数は100人を超えるとも
トトメス3世
ラムセス2世に次いで偉大なファラオとよばれる
今回紹介するハトシェプストは継母
アメンホテプ4世
宗教改革で有名だが失敗・・(涙)
妻は絶世の美女で有名なネフェルティティ
などなど・・
歴史が長い分だけたくさんのファラオやドラマが存在します
その中で異色の存在である、ハトシェプスト女王をご紹介させて頂きたいと思います
ハトシェプスト 「最も高貴なる女性」
ハトシェプストは紀元前1400年代にエジプトを統治して君臨した女王です
ハトシェプストの意味は「最も高貴なる女性」
当時の玉座につくのは男性という慣習に従い、公式の場では男装をして現れたそうです
王権を象徴するつけひげをし、腰布をまとい王冠を被っていたといいます
出自としては父であるトトメス1世唯一の摘出子でした
彼女は父の側室の子である異母兄弟のトトメス2世と兄弟婚をして、トトメス2世は正式なトトメス1世の次期継承者となります
そして次期ファラオとしてトトメス2世が玉座につきました
男装の女ファラオとして
しかしトトメス2世は体が弱く治世は長くは続きませんでした
そこからハトシェプストの人生は少しずつ変わっていきます
トトメス2世は自分の死後、側室との間に生まれた王子トトメス3世を次期ファラオに指名をします
これはハトシェプストがひそかに玉座を狙っていたことを危惧してのこととも言われています
しかし、トトメス2世は息子が成長する前に亡くなってしまいました
この時点ではトトメス3世はファラオとしての役目を単独で果たすには幼すぎました
よって伝統に従い王妃ハトシェプストがトトメス3世の共同統治者をすることになりますが実質は彼女が絶対的な権力を有し、やがてファラオと名乗るようになります
ハトシェプスト治世時は平和的外交で交易に力を入れ、安定した穏やかな治世であったようです
軍事遠征を何度も行った他の王たちと異なりあまり戦争は好まなかったようです
このあたりは女性的に感じられますね
古代エジプトのナポレオン、トトメス3世
しかしのちにこのことがエジプトの国力の低下を招いたともいわれています
それがやがて次のファラオのトトメス3世の積極的軍事方針や遠征につながり国力を回復し、エジプトの黄金時代の一つを迎えるきっかけにつながりました
ハトシェプスが権力を握っていたので、若かりし日のトトメス3世は多くの時間を軍隊で過ごしその時高い軍事的能力を身につけたと伝わっています(別名古代エジプトのナポレオンとも)
賛否両論はありますが、夫亡き後エジプトをまとめ統治した手腕は見事ではないでしょうか
ハトシェプストの死後
彼女は50歳ごろに亡くなったとされています
2007年にミイラが発見され、調査したところさまざまな病気にかかっていたようです
彼女の死後、実権を掌握したトトメス3世はハトシェプストの名前や肖像を破壊し、抹殺しました
これについても諸説あるようで、嫌悪していた為もしくは工事解体のためなどいろいろあるようです
逆にトトメス3世自身はハトシェプストと仲は良く、そもそも彼女に野心はなくトトメス3世が成長するまで守ろうとしたためのことであったとの説もあるようです
女であることをよく思わなかったまわりの者がやっかみ後世に破壊したとも言われています
うーん、実際トトメス3世はどう思っていたのでしょうね?なんとも言えませんね
野心がないのならわざわざファラオの恰好をしてファラオを名乗らないような気がしますけどねぇ・・やっぱりトトメス3世、内心は面白くなかったんじゃないのかなぁという気が・・
いかんせん大昔すぎて真相は闇の中ですね
しかしながらそのおかげでお飾りのボンクラファラオにならずにすんだのでそれはそれで良かったのでは、と思います
引き継ぐときも国は比較的安定していたようですし
いずれにせよ何千年という悠久の歴史のなかで稀有な女性ファラオとして歴史に名を刻み、国を守り安定させ、次世代へ引き継いだハトシェプストは古代エジプトの女傑と言えるのではないでしょうか
古代エジプトでは非常に愛された石、ラピスラズリ
こちらの記事もどうぞ→ ラピスラズリの意味と効果 世界最古の青
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